タラバガニ

タラバガニはヤドカリ?

大きな身が楽しめ、カニの王様とまで呼ばれるタラバガニ。 そんなタラバガニですが、漢字だと「鱈場蟹」、英語だと「red king crab」、学名だと「Paralithodes camtschaticus」 って、覚える必要はないですが、英語でのレッドキングクラブはちょっとカッコイイ名前ですよね。流石王様と言った感じです。

タラバガニはカニと呼ばれていますが、ヤドカリ類に属していますので、 カニの仲間ではなく、ヤドカリの仲間なのです。 その証拠と言うわけでもありませんが、毛ガニやズワイガニには足とハサミがそれぞれ5対ありますが、 パッとみた感じだと、タラバガニは4対しかありませんので、この辺がヤドカリっぽいです。 タラバガニを姿で購入して、「脚が足らない!」なんて思わないように、気をつけてくださいね。

タラバガニの生息地、タラバガニの名前の由来

タラバガニの生息分布は、日本海、オホーツク海、ベーリング海を含む北太平洋や北極海のアラスカ海岸、 ガラパゴス諸島、チリやアルゼンチン付近など、比較的幅広く分布しています。 日本の分布としては、千鳥列島からオホーツク海、北海道の東部の太平洋岸、日本海です。

タラバガニが生息している環境としては、集団行動で浅い場所に固まって稚ガニは生息していますが、 成長すると深い場所へひとりで移動します。 水温が10度以下で、水の深さは30〜360メートルの底に生息することになります。

タラバガニの名前の由来はいくつかあるそうですが、由来でもっとも有力なものは、 魚のたら漁で一緒に獲られていたというものです。 北海道の日本海やオホーツク海など、たらの漁をしている時に一緒に獲れていて、 たらの漁の場で獲れるカニという意味で「タラバガニ」と呼ばれるようになったという説です。

他の説としては、当時はあまり商品の価値としては高くなく、浜辺に山積みにされて捨てられていて、 その山積みの蟹を「殻場」と言われていたことから、タラバガニと呼ばれるようになったと言う説もあります。

他の説もありそうですが、どちらにしても脇役であったタラバガニ、今では考えられないことですよね。

タラバガニの旬は?

カニ全体の旬と考えると、冬のイメージがありますが、タラバガニはどうでしょう。 旬の考え方として、たくさん取れる時期と美味しく食べられる時期の2つありますので、その2種類を書いていきます。

水揚げ量は、流氷がなくなってからの春から夏に最も多く獲れるようです。 冬場の11月、12月にも獲れますが、それほど多くは水揚げされないので、 大量に獲れる時期としての旬は、春から夏にかけて(5月〜8月)ということになります。

美味しく食べれる時期、味の旬としては、タラバガニの産卵期である4〜6月を除く時期で、 秋から冬にかけ(11月〜3月)となるでしょうか。 正月などに良く食べますが、寒い時期は身がしまっていて、とても美味しいです。

近年では、冷凍技術も発達しており、ロシアでは一年中獲ることができますので、 タラバガニは日本でも年中入手することが出来ます。 特に夏場にバーベキューやキャンプで、タラバガニを焼きカニにすると美味しいので、 機会があったら試してみてください。

(C) カニの通販購入はもう常識

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